働かなくてもお金が入ってくる状態は、夢の様な世界ではなかった

雇用されているうちは、自分以外の誰かの利益の為に働いている。

提供する労働の対価として給料をもらっているのだ。

それが嫌なら、自分でビジネスを所有しなければならないという。

 

自分でお金を生む仕組みを作らなければ、自分の人生を自分でコントロールできないと思っていた。

サラリーマンというのは、自分の生活を、上司の思惑や経営層の判断など、何か自分が直接コントロールできない物に依存させている状態を続けなければならない。

それに対する危機感がすごかった。

 

もちろん優秀な人間は、サラリーマンでありながらある程度コントロールを持つ事もできる。

自分も一般的に見て優秀な類いであるので、人材マーケットでの競争力もあり、会社に対してある程度強い立場を取る事もできている。

しかし長い人生、自分が55歳になった時どうだろうかという事を考えると、やはり自分の生活(給料)を、誰か他人に依存している状態というのが怖かったのだ。

 

そして私は、ひょうんな事からほとんど何もしていなくてもお金が入ってくる仕組みを手に入れた。望んでいた状態だ。

 

その結果は想像していた物と違った。

というより、そんな状態になった時の自分を想像した事もなかった。

 

お金を生む仕組みを作ってしまえば、お金の為に働かなくても良くなる。

本当にしたい仕事ができるようになると言う。

では、あなたは何をしようというのか。

 

夢のあるベンチャー企業に入社してがむしゃらに働くのだろうか。

世の中の為にボランティア活動に精を出すのだろうか。

想像してみて欲しい。自分がそれをどれだけ続けられるか。

自分に問うてみて欲しい。何もしなくても良い状態で、堕落しない自信がどれぐらいあるか。

あなたは24時間を有意義に使い切る自信があるか。

 

志はあるか。

人生をかけられる趣味はあるか。

 

何もしなくてもお金が入ってくる状態を手に入れ、私は様々なものを失った気がする。

 

子供と一緒に過ごす時間は圧倒的に増えた。

しかし子供は物心ついた時、こんな父親を尊敬するのだろうか。

こんな父親の言葉に耳を傾けるのだろうか。

 

仕事というのは、ゲームのようなものだと思った。

目の前に与えられた試練を乗り越え続けていくRPGのような。

プレーすること自体が目的であっても良い。何もないよりよっぽど良い。

 

これに気がついている人はどれぐらいいるのだろうか。

働かなくても良い状態を夢見る人たちに伝えたい。

それはあんがい夢のような世界ではないよ。